
- 愛猫のための災害対策とは?
- 猫の健康管理
- 災害に備えて猫のしつけを行う
- 猫の迷子対策を行う
- 事前に用意しておきたいアイテム
- 【優先順位1】愛猫の健康に関わるもの
- 【優先順位2】愛猫や飼い主さんの情報
- 【優先順位3】愛猫のケアグッズ
- 事前準備の注意点
- 荷物の量と重さをチェックする
- 普段から使い慣れたものを選ぶ
- 災害時に行うこと
- 安全確保を行う
- 避難準備
- 情報収集
- 同行避難と同伴避難の違い
- 猫と避難した際の注意点
- まとめ
愛猫を災害から守るためには?|事前に準備すること・災害時にとるべき行動について解説
猫を飼っている飼い主さんのなかには、災害に備えて準備をしている方も多いはずです。しかし、愛猫を連れての避難は事前にどのようなことを準備しておくのか、災害時にはどう対応するのが良いのか不安に感じていませんか?
本記事では、愛猫のための災害対策と事前に用意しておきたいアイテムなどをわかりやすく解説します。
ぜひ、最後まで読み進めていただき「もしも」のときにしっかりと対応できるようにしましょう。
愛猫のための災害対策とは?
愛猫のための災害対策はどんなものがあるのかご存知ですか?ここで紹介する対策を日頃から意識して行い、いざというときにお役立てください。
猫の健康管理
不妊・去勢手術や定期的な混合ワクチンの接種、ノミ・ダニや寄生虫の駆虫などを徹底しましょう。
未避妊・未去勢の猫の場合、災害時に予期せぬトラブルに巻き込まれるパターンが考えられます。ですが、不妊・去勢手術を行っておくことでトラブルを防げます。ワクチン未接種・未駆虫の猫は避難所に受け入れられないこともあるため注意しましょう。ワクチン証明書・既往歴などは、スマートフォンのメモ帳アプリなどでまとめておくと便利です。
災害に備えて猫のしつけを行う
猫は犬とは違いしつけをすることは難しいですが、日頃からさまざまなものに慣らしておくことはできます。災害時は猫だけでなく飼い主さんもパニックになってしまうため、速やかに避難できるようにしておきましょう。
ケージやキャリーに慣らしておく
避難時の移動手段は、ケージやキャリーが一般的です。嫌がらずに入ってくれるよう、日頃からケージやキャリーに慣らしておきましょう。
ケージやキャリー内に猫のにおいのついたものを入れたり、オヤツやフードも少しづつ与えていったりして、愛猫にとってケージやキャリーが「安心できる場所」となるようにするのがポイントです。
猫の迷子対策を行う
避難所などへの移動の際に飼い主さんとはぐれてしまったり、建物から脱走してしまったりすることで災害時の迷子は起こります。そういった迷子を防ぐためにも、猫の迷子対策を行いましょう。
マイクロチップの装着
令和4年6月1日に法律の改正があり、マイクロチップの装着と登録が義務化されました。マイクロチップはそれぞれに15桁の番号が記録されており、専用のリーダーを体外からかざして番号を読み取る仕組みです。登録機関に飼い主さん情報とマイクロチップの番号を登録しておくと、迷子猫の早期発見につながります。
首輪や迷子札の装着
首輪に迷子札がついていると、一目で猫の情報がわかります。発見した方がすぐに連絡できるよう、迷子札には飼い主さんの連絡先を記載しておきましょう。
首輪は事故防止のため、安全装置付きのタイプがおすすめです。
事前に用意しておきたいアイテム
ここからは災害時に焦らずにすむよう、事前に準備しておきたいアイテムをご紹介します。優先順位の高いものから順番に紹介していくので、チェックしながら見てください。
【優先順位1】愛猫の健康に関わるもの
最も優先順位の高いものは、愛猫の命や健康に関わるものです。命や健康に関わるものとはどのようなアイテムなのか、くわしく見ていきましょう。
①フードや水・食器類
フードは愛猫が普段食べているもので構いません。ペット用の水も一緒に準備しておきましょう。
フードや水は、ローリングストックを意識して用意します。最低でも5日分、できれば7日分あると安心です。
可能であれば食器もフード用と水用、それぞれで用意しましょう。折りたたみ式や使い捨てなど、使いやすいものを準備するのがおすすめです。
②薬や医療品
継続的に薬を飲んでいる場合は、かかりつけの動物病院の獣医師に相談をしておきましょう。薬の種類や名前、服用方法などをメモしておくと役立ちます。
③トイレ用品
トイレ用品は、使い慣れたトイレ容器と猫砂を用意しましょう。トイレ容器がかさばる場合は、折りたたみ式のものや軽量タイプを使っても構いません。
一緒に排泄物を処理するスコップや、ビニール袋も忘れずに準備しましょう。防臭効果のあるビニール袋だと、におい漏れが気になりません。
【優先順位2】愛猫や飼い主さんの情報
愛猫の写真は迷子のときの発見につながるため、準備しておきましょう。裏面に【愛猫の名前・性別・飼い主さんの連絡先】を記載しておくと、早期発見につながります。写真は、毛色や外見の特徴が分かるものがおすすめです。
【優先順位3】愛猫のケアグッズ
防災バッグに余裕がある場合、愛猫のケアグッズや便利グッズを入れておくと避難所生活の助けとなるでしょう。
愛猫のにおいのついたタオル
ストレスケアのために、愛猫のにおいのついたタオルがあると便利です。タオルは、ケージやキャリーにかけて目隠しにも使えるほか、防寒対策にもなります。
ガムテープ・マジック
ガムテープ・マジックは、壊れたケージやキャリーの修繕や愛猫の情報を掲示する際に役立ちます。段ボールで簡易ハウスを作成したり、伝言メモを記載したりと多用途に使えるため準備しておきましょう。
事前準備の注意点
ここからは事前準備の注意点について解説します。見落としてしまいがちなことなので、気をつけて見ていきましょう。
荷物の量と重さをチェックする
災害時は、飼い主さんと愛猫の荷物も持っていく必要があります。いざというときに焦らないように、あらかじめ持ち出す荷物の量と重さをチェックしておきましょう。
普段から使い慣れたものを選ぶ
生活環境の変化から、食欲が落ちてしまったりトイレの回数が減ってしまったりする猫もいます。
ストレスケアのためにも、荷物は日常的に使っているものを選びましょう。フードやトイレ用品はとくに注意が必要です。
災害時に行うこと
災害時に行うことには、どのようなものがあるのでしょうか。実際の災害時に焦らずに行動できるよう、イメージしながら読み進めてください。
安全確保を行う
1番最初に行うことは、飼い主さん自身の身の安全の確保です。飼い主さんの安全が確保されたうえで、愛猫の保護に移りましょう。猫がパニックになっている場合は、タオルやブランケットを使い後ろから包み込むように抱き上げ、移動用のケージやキャリーに入れると安全です。
避難準備
避難準備をする際は、火事などを防ぐためガスの元栓を閉めて電気のブレーカーを落とします。避難時はケージやキャリーの扉が開かないよう、ガムテープで固定すると良いです。
情報収集
情報収集にはスマートフォンやラジオなど、最新の情報が得られるものがおすすめです。各自治体から避難勧告があった場合は、指示に従い愛猫の安全を確保しながら避難しましょう。
同行避難と同伴避難の違い
災害時の避難方法は、ペットとの「同行避難」を環境省が推奨しています。よく聞く言葉に「同伴避難」がありますが、違いは以下のようになります。
- 同行避難はペットと一緒に避難すること(避難行動)
- 同伴避難は避難所でペットを飼養飼育すること(状態)
同伴避難においては、各自治体の避難所によって避難環境が異なるため注意しましょう。
猫と避難した際の注意点
猫と避難した際の注意点として、周囲の人たちへの配慮は忘れてはいけません。避難所には動物に好意的な人たちだけではなく、動物に嫌悪感を持っている人がいます。
排泄物は速やかに処理をする、むやみにケージやキャリーから出さないといった最低限のマナーを守り、周囲の人たちも快適な避難所生活が送れるよう心がけましょう。
まとめ
本記事では、災害時に猫と避難するために気をつけておきたいことや、事前に準備しておくことについてご紹介しました。
災害対策として普段から猫の健康管理に注意し、ケージやキャリーに慣れさせておきましょう。普段使っている防災アイテムを用意して、愛猫のストレスケアも工夫します。避難所では周囲の人たちへの配慮を忘れずに、快適な避難所生活が送れるよう心がけましょう。
ぜひ今回の記事を参考にして、災害から愛猫を守るために、日頃から十分な備えをしておきましょう。
記 者

監 修
