
- 災害が起きたとき愛犬はどうするの
- 災害時に愛犬の命を守る5つの備え
- ①しつけと健康管理
- 基本的なしつけ
- 健康管理
- ②迷子にならないための対策
- 迷子札や首輪の装着
- マイクロチップの挿入
- 最新の愛犬との写真を準備しておく
- ③避難用品や備蓄品の準備
- 健康や命にかかわるもの
- 愛犬や飼い主に関わる情報
- その他のペット用品
- ④避難所やルートの確認
- ペット同行可能な避難所とルートの確認
- 万が一の預け先確保
- ⑤災害時に向けた心構え
- まとめ
これだけは準備して!災害時に愛犬の命を守るための「5つの備え」
日本では自然災害が多発するため、いつどこで災害が起こるかわかりません。そのため、愛犬の安全を守るためには、日頃からの万全な準備が大切です。飼い主が防災準備をきちんと行っておけば、愛犬も安心して過ごせ、もしもの時にも冷静に行動できるでしょう。
しかし、「具体的に何を準備すれば良いのか」「どれくらい備蓄が必要なのか」と迷ってしまうこともありますよね。
この記事では、災害時に愛犬の命を守るために必要な「5つの備え」についてご紹介します。今すぐできる準備を始めて、愛犬との安心した毎日を守りましょう。
災害が起きたとき愛犬はどうするの
環境省はペット飼育者に対し、「災害が起きた時ペットを理由に避難を行わないことは、自分の安全をおびやかす」という理由で、ペットと共に避難する「同行避難」を推奨しています。同行避難はペットを連れて避難所まで避難することを指し、避難所内でペットと共に生活する場合は「同伴避難」と呼ばれます。
同行避難は避難所での受け入れ準備や周囲への配慮が必要なため、避難先が「ペットと共に生活できる避難所であるかどうか」自治体のルールや対応を事前に確認し、適切な準備をしておくことが重要です。
災害時に愛犬の命を守る5つの備え
災害時に愛犬の命を守る備えとはいったいどんなものなのでしょうか?飼い主に備えて欲しい防災対策を具体的に解説していきます。
①しつけと健康管理
災害時に愛犬が安全に行動できるよう、日頃からしつけと健康管理を徹底しておきましょう。
基本的なしつけ
- 「待て」「おいで」などの指示が理解できること
- 無駄吠えや攻撃行動がある子は改善しておくこと
- クレートやキャリーの中で過ごすことに慣れさせておくこと
健康管理
感染症対策を行っていない場合、避難所ではペットの受け入れをしてもらえません。
- 狂犬病予防注射・混合ワクチン接種
- フィラリアやノミ・ダニなどの寄生虫対策
日頃から健康管理(感染症対策)をしっかりと行っておくことが重要です。
②迷子にならないための対策
災害時には愛犬が驚いて逃げ出したり、迷子になることがよくあります。そのリスクを防ぐための対策を日頃から行いましょう。
迷子札や首輪の装着
飼い主の連絡先や愛犬の名前を記載した迷子札をつけておく。また、狂犬病予防法に基づく「犬の鑑札と注射済票」の装着も忘れてはいけません。
マイクロチップの挿入
マイクロチップは、ペットの皮下に埋め込む小さなICチップで、飼い主の情報が登録できるようになってます。マイクロチップは「取れない名札」として、災害時に愛犬と飼い主を繋ぐ重要な役割を果たします。もしもの場合に備え、マイクロチップの挿入をしておきましょう。
マイクロチップについて詳しく解説した記事はこちらから。
犬と猫のマイクロチップ|もしもに備え「取れない名札」を
最新の愛犬との写真を準備しておく
迷子になった際、SNSや掲示板での呼びかけに役立ちます。また、飼い主が一緒に写ったものを用意しておくことで、「自分が飼い主だ」ということが証明がしやすくなるでしょう。
③避難用品や備蓄品の準備
災害時にペットのお世話に必要なものは、飼い主が事前に用意しておくことが必要です。愛犬用の防災バッグを用意し、緊急時にすぐ持ち出せるようにしておきます。
健康や命にかかわるもの
- 療法食、薬(療法食は多めに用意しておきましょう)
- ペットフードと水(7日分以上)
- キャリーバッグやケージ(避難時に欠かせないアイテムです)
- 予備の首輪、リード(伸びないもの)
- トイレ用品(ペットシーツ・排泄物の処理用具)
- 食器
愛犬や飼い主に関わる情報
- 飼い主の連絡先と、愛犬に関した飼い主以外の緊急連絡先などの情報
- 愛犬の写真(印刷した写真・スマホに保存した画像)
- ワクチン接種状況、既往歴、かかりつけ病院などの情報
その他のペット用品
- 安心感を与えるアイテム(匂いがついたタオルやお気に入りのおもちゃ)
- タオル・ブラシ・ウェットタオル
- ガムテープ(ケージの補修用)、マジック(動物情報の掲示用)
④避難所やルートの確認
いざというときに慌てないためには、避難場所や避難ルートを事前に確認しておくことが大切です。
ペット同行可能な避難所とルートの確認
自治体の防災マップやWEBサイトで、ペット同行避難が可能な避難所を調べておきます。
家から避難所までの経路を実際に歩き、ペットを連れての移動に慣れておくと良いでしょう。
自治体によっては、防災フェアなどのペット向け防災イベントを実施しています。住んでいる地域の自治体ホームページで事前告知もされるので、イベントを活用してみるのもおすすめです。
万が一の預け先確保
どうしても同行避難が難しい場合などの対策として、被害が及ばない地域の知人や施設に預けることも検討しておくことも重要です。
⑤災害時に向けた心構え
災害時、飼い主が冷静でいることが最も重要です。まずは自分自身の安全を確保することを最優先にしてください。その後、落ち着いてペットのケアに移ることが大切です。愛犬を安心させ、すぐに行動できるようにリードをつけたり、クレートに入れて準備を整えておくと良いでしょう。
また、避難所で過ごす際には、周囲の人々への配慮を忘れないようにしましょう。アレルギーを持つ人やペットが苦手な人もいます。愛犬が吠えたり、周囲に迷惑をかけないように、ルールを守り、他の避難者と協力して生活することが大切です。
まとめ
災害が起こった時、愛犬を守るためには飼い主の事前の防災準備がとても大切です。いざという時に慌てず行動できるよう、今から少しずつ備えておくことをお勧めします。この記事で紹介した5つのポイントを参考にして、愛犬との生活を守る準備を整えましょう。
どんな時でも安心して過ごせるよう、愛犬と一緒に過ごすための備えを今から始めることがいざという災害時に役立ちます。
参照: 環境省_ペットの災害対策 [動物の愛護と適切な管理]
記 者

監 修
