
- 犬が迷子になる理由
- ①首輪やリードが外れてしまう
- ②玄関・車のドアや窓が開いた瞬間に飛び出した
- ③花火などの大きな音に驚いた
- 迷子犬になったときの4つの危険性
- ①ケガや事故にあう
- ②保健所へ収容される
- ③ほかの動物や人とのトラブル
- ④餓死や衰弱死
- 愛犬を迷子にさせないための対策
- 首輪やリードの見直し
- キャリーやクレートの使用
- マイクロチップの装着
- 迷子札の装着
- 自宅からの脱走防止
- まとめ
犬が迷子になったときの危険性とは|愛犬を迷子犬にさせない方法も紹介
大切な愛犬が迷子になったときのことを考えたくないと思う方も多いでしょう。しかし「もしも」の場面は実際に起こってしまうものです。
本記事では、犬が迷子になる理由を紹介するとともに、迷子犬になったときの危険性や愛犬を迷子にさせないための対策についてくわしく解説します。
愛犬が迷子になってしまったときの危険性について知りたい方や、愛犬を迷子にさせない方法を知りたい方はぜひ最後まで読み進めましょう。
犬が迷子になる理由
犬が迷子になってしまう原因は、大きく分けると3つです。
- 首輪やリードが外れてしまう
- 玄関・車のドアや窓が開いた瞬間に飛び出した
- 花火などの大きな音に驚いた
いずれも、飼い主さんの不注意や思わぬアクシデントで起こります。それぞれの原因について1つずつ見ていきましょう。
①首輪やリードが外れてしまう
長い期間使っている首輪は、留め具の部分が壊れてしまったり緩んでしまったりすることがあります。リードも同じく留め具の部分が壊れてしまうこともありますが、経年劣化によりリードのヒモ部分がちぎれてしまうこともあります。
ほかには、リードを持つ手が外れてしまい、その隙に犬が逃げてしまうケースもあります。
②玄関・車のドアや窓が開いた瞬間に飛び出した
来客や宅配便の対応でドアを開けたタイミングや、換気のために窓を開けたタイミングで犬が飛び出して迷子になるパターンです。少しの隙間でも犬が自分で開けてしまい、飛び出してしまうことがあります。
③花火などの大きな音に驚いた
犬は大きな音に敏感です。飼い主さんが一緒にいる場合でも、大きな音に驚いて逃げ出してしまいます。室内にいる場合でも、パニックになってしまうことがあるため注意が必要です。
散歩中はとくに注意しましょう。花火以外にも、雷などの強い光も苦手な犬が多いです。
迷子犬になったときの4つの危険性
次に、迷子犬になったときの危険性を見ていきましょう。命に関わるものやほかの動物などとトラブルが起きることもあります。
以下でくわしく解説します。
①ケガや事故にあう
普段、室内で飼育されている犬が迷子になった際に一番心配なのがケガや事故です。いつもの風景とは違い、外の世界は新鮮に写ります。
年齢が若い犬は好奇心も旺盛なため、車やバイクに興味を持ち道路に飛び出して交通事故にあう可能性が高いでしょう。
警戒心が強い犬もケガや事故にあう確率が高いです。警戒心が強い犬にとって外の世界は刺激が強く、大きな恐怖を感じてしまいます。恐怖を感じた犬はパニック状態に陥り、道路に飛び出してケガや事故につながります。
②保健所へ収容される
迷子になってしまった犬たちは、飼い主さんが見つからないと保健所へ収容されてしまいます。保健所へ収容されても、すぐに飼い主さんが見つかれば問題はありません。ですが、所有者不明の犬は殺処分の対象になってしまいます。
殺処分までの期間は自治体によって異なりますが、収容されてから10日ほどしか猶予がないところがほとんどです。しかし、最近では自治体も譲渡に力を入れているところが多いため、殺処分の数は減ってきています。また、ボランティア団体や保護団体と協力している自治体も増えてきています。
③ほかの動物や人とのトラブル
迷子の犬は、ほかの動物や人とのトラブルを起こしてしまう可能性もあります。よその犬に攻撃してしまったり、逆にケンカに巻き込まれることもあるでしょう。
普段は人が好きな犬でも迷子になってしまったパニックから、近づいてきた人を噛んでしまうことも考えられます。警戒心も強まるため、攻撃的になるおそれもあります。
④餓死や衰弱死
野生の犬であれば、自らが狩りをして食べ物を得ます。しかし、今ではほとんどの犬が子犬の頃から人間の手によって育てられているため、狩りの経験がありません。
迷子になってしまうと、水や食べ物を自力で手に入れられない犬が多く餓死してしまいます。また、ケガをしてしまうことで水や食べ物を見つけられず、衰弱死してしまうこともあるでしょう。
愛犬を迷子にさせないための対策
では、愛犬を迷子にさせないためにはなにができるのでしょうか。これからご紹介する対策は、今からすぐにできるものばかりです。
一緒に迷子対策を行っていきましょう。
首輪やリードの見直し
愛犬が散歩に行くときに使う、首輪やリードのチェックは定期的に行っていますか?また、首輪はゆるくなっていませんか?散歩に行く前に、必ずチェックするクセをつけましょう。
首輪とリードはつないだ状態にして強めに引っ張り、外れないかを見ます。首輪は、犬に装着して首と首輪の間に指が2本入るくらいで調節しましょう。リードを持つ際は持ち手をしっかりと握り、もう片方の手でリードの中間あたりを握るのがおすすめです。
ほかにも、ダブルリードを使用する方法もあります。ダブルリードとは首輪と胴輪を装着し、それぞれにリードをつなぐことを指します。力の強い犬・パニックや興奮しやすい犬などにおすすめです。
ダブルリードは人が犬を制御しやすいうえに、どちらか一方のリードが壊れてしまっても対処できます。さらに、ダブルリードにすることで飛び出しによる交通事故や、犬同士のトラブルなどを防げるでしょう。
キャリーやクレートの使用
車で移動する際は、キャリーやクレートを使いましょう。時々、車の中を自由に動き回れる状態になっている光景を見かけますが大変危険です。同じように、窓から顔を出している犬も見かけますがこちらも危険です。
犬が自由に動き回れる状態だと、車のドアや窓を開けた瞬間に対応ができません。その点、キャリーやクレートを使うと飛び出しが防止できるほか、犬が車内でも安心して過ごすことができます。
マイクロチップの装着
マイクロチップを装着することで、その動物の持ち主がスピーディかつ確実にわかるようになります。
マイクロチップは長さ8〜12mm、直径約1〜2mmの円筒形の器具です。動物の皮膚の下に埋め込んで使います。マイクロチップには、それぞれ世界で唯一の15桁の番号が記録されています。専用のリーダーを体外からかざすと、番号が読み取れる仕組みです。
事前に番号と飼い主情報を登録機関に登録しておくと、リーダーから読み取った番号を照会して動物の名前や住所といった情報を知ることができます。
首輪と違い、マイクロチップは外れません。また、電池で駆動するものでないため、半永久的に使えるのもメリットです。
迷子札の装着
首輪に付けるタイプの迷子札は、迷子対策として役立ちます。狂犬病の済票や畜犬登録の鑑札は、市区町村や登録番号、狂犬病の実施年度しか記載されていません。そのため、飼い主さんの情報を得ることは難しいでしょう。
しかし、迷子札には犬の名前や飼い主さんの連絡先などの情報が記載できます。迷子になってしまっても、見つけた人から連絡がもらえる確率が高まります。
自宅からの脱走防止
自宅からの脱走防止として、ペットゲートなどの柵の設置をおすすめします。玄関だけでなく、キッチン前などの危険なものがある場所に設置しましょう。ペットゲートの高さは、犬が乗り越えられない高さにします。設置方法やタイプは、家庭によって選びましょう。
窓は開けたままにしないように気をつけましょう。網戸も破れてしまうおそれがあるため注意しましょう。マンションの場合は、ベランダから転落する危険もあります。
ペットゲートの設置が難しい方は、来客時は犬をサークルに入れておく方法もあります。使う前に足を使って金具が外れないか、強く押して壊れないかなどきちんと確認しましょう。
まとめ
愛犬が迷子になってしまったときのことを考えたくない方も多いと思います。しかし、思わぬアクシデントで迷子は起きてしまいます。本記事では犬が迷子になる理由から、迷子になったときの4つの危険性・迷子対策についてご紹介しました。
犬が迷子になる理由は、①首輪やリードが外れてしまう・②玄関・車のドアや窓が開いた瞬間に飛び出した・③花火などの大きな音に驚いたといった飼い主さんの不注意やアクシデントで起こります。
迷子になったときの危険性には、ケガや事故にあう・餓死や衰弱死・保健所へ収容されるなどの命に関わるものや、ほかの動物や人とのトラブルが起きてしまう可能性があります。迷子にさせない対策として、首輪やリードのチェックを行う・マイクロチップの設置や迷子札の装着、自宅からの脱走防止を行うなどです。
迷子は飼い主さんにも犬にも、大きく負担がかかります。肉体的な負担はもちろん、精神的にも負担になります。ぜひ今回の記事を参考にして、迷子になったときの危険性を理解し大切な愛犬を迷子にさせないよう、対策を行いましょう。
記 者

監 修
