- 怪我した迷子猫を発見したら
- 怪我の様子を確認する
- 飼い主がわかるものはないか確認する
- 飼い主が探していないか確認する
- 迷子猫の飼い主がすぐにわからない時は
- 長期的にお世話ができる場合
- 長期的なお世話が難しい場合
- 動物病院に連れて行くときの注意点
- 怪我した迷子猫への動物病院の主な対応内容
- 怪我の治療
- マイクロチップの確認
- 健康状態の確認
- まとめ
自宅の庭先に怪我した迷子猫|動物病院に連れて行く前の確認ポイント
突然、自宅付近や庭先で怪我をした迷子猫を発見した場合、多くの方が戸惑うことでしょう。怪我をした猫を見つけたら、すぐに動物病院に連れて行くべきか、それとも他に取るべき行動があるのかを事前に理解している人は少ないと思います。
本記事では、怪我した迷子猫を発見した際の適切な対応方法と、動物病院に連れて行く前に確認すべきポイントについて詳しく解説します。万が一そんな場面に遭遇した際は、本記事を参考に落ち着いた行動をとるよう心がけてくださいね。
怪我した迷子猫を発見したら
怪我した迷子猫を見つけた場合、まず落ち着いて状況を把握することが大切です。こちらでは、まず最初に確認することを解説していきます。
怪我の様子を確認する
最初に猫の怪我の程度を確認します。
- 出血や骨折した様子がある
- ぐったりして動かない
このような場合は、生命にかかわる重篤な怪我の可能性があります。迅速に対応をしてあげてください。
飼い主がわかるものはないか確認する
首輪をしている場合、猫に近づいても逃げないようであれば、猫の首輪や迷子札を確認します。飼い主の連絡先が記載されているかもしれません。連絡先があれば直接電話をして状況を説明し、すぐに迎えに来てもらいましょう。
飼い主が探していないか確認する
首輪をしていない場合は、飼い猫か野良猫かの判断は難しいですよね。ですが飼い猫の場合は、飼い主が迷子になったとわかり次第、警察署や愛護センターに届け出を出していることがほとんどです。地域の警察署や保健所に連絡し、迷子猫の届けが出ていないか必ず確認ししてください。届けが出ていないと言われても、飼い主自身が猫が迷子になっていることにまだ気づいていない可能性もあります。その後に届けが出される場合もあるかもしれません。必ず現在の状況を伝えておくようにしましょう。
迷子猫の飼い主がすぐにわからない時は
迷子猫の飼い主がすぐにわからない場合、自身の状況やお世話ができる範囲を検討し、対応を行う必要があります。万が一飼い主が見つからない場合のこともふまえて考えなければいけません。
長期的にお世話ができる場合
万が一飼い主がすぐに見つからない場合は、長期的なお世話を行うことになるかもしれません。自身で飼うか、もしくは新しい里親を探すことになることも念頭に置く必要があります。
まずは以下の項目をしっかり考えてみてください。
- 飼い主が見つかるまでの期間、お世話しつづけることができるか
- ペットを飼育できる住環境か、ケージやキャリーなどの用意ができるか
- 動物病院を受診し治療後のケアや治療費・入院費を支払えるか
- お世話にかかる費用を負担できるか
フードや猫砂など - 毎年かかる医療費を負担できるか
ワクチン接種や予防薬など - 未去勢の場合は避妊去勢手術費用を負担できるか
これらを考えた結果できると判断した場合は、自身で保護を行い動物病院へ連れて行きましょう。
怪我の治療後でも、保護した猫の里親をすぐに探す行為はできません。飼い主と再会できないリスクがあるからです。また飼い主が万が一いた場合は、勝手に保護を行った場合は横領になる可能性もあります。必ず発見した時点で警察や愛護センターに届を出し適切な対応について指示を受けるよう注意しましょう。
長期的なお世話が難しい場合
住居がペット不可、猫アレルギーがある、金銭的な余裕や時間がないなど長期的な保護が難しい場合は、地域の保健所や愛護センターへ連絡しましょう。怪我をしている場合は、負傷動物として保護をし応急処置をしてくれます。早い対応が怪我の治療に役立つ場合もあります。決してそのまま見過ごすようなことはせず、保健所や愛護センターへ連絡を入れるようにしましょう。
動物病院に連れて行くときの注意点
怪我した迷子猫を動物病院に連れて行く前に、まずは動物病院へ事前に連絡を入れましょう。猫の怪我の状況により、適切な対応や受診タイミングを案内してくれます。
動物病院を猫が受診する際は通常キャリーに入れて安全に移動させなければいけませんが、怪我の状況によっては猫もぐったりし、一刻も早く動物病院を受診する必要があるかもしれません。まずは怪我をしている猫にとって安全で適切な移動方法を教えてもらいましょう。
怪我した迷子猫への動物病院の主な対応内容
動物病院では、怪我した迷子猫に対して治療以外にも、マイクロチップの有無や保護するにあたっての予防や健康チェックをしてくれます。費用はもちろん連れて行った人が支払いますが、万が一飼い主が見つかった際に請求できるよう領収書は保管しておきましょう。
こちらでは、怪我した迷子猫への動物病院の主な対応内容を解説します。
怪我の治療
獣医師が怪我の程度を診断し、適切な治療を行います。軽度の怪我であれば簡単な処置で済みますが、重度の場合は手術や入院が必要になることもあります。
マイクロチップの確認
近年ブリーダーやペットショップで販売されている猫にはマイクロチップの装着が義務付られています。動物病院では、マイクロチップの有無と登録情報を確認することができます。チップが埋め込まれている場合、登録情報から飼い主を特定できる可能性があるでしょう。
健康状態の確認
野外にいた猫はウィルス感染やノミなどの寄生虫がいる可能性があります。また栄養状態も悪く、衰弱している可能性があります。病院では健康状態をチェックしてもらい、適切な処置をしてもらいましょう。
先住猫がいる場合は保護した猫から病気の感染リスクもあります。けがの程度がひどくない場合でも、必ず動物病院を受診してから自宅に迎え入れましょう。
まとめ
怪我した迷子猫を発見した際は、まず冷静に状況を把握することが重要です。猫の状況を最優先に考え、適切な対応を取ることで、猫の命を救い飼い主との再会をサポートすることができるでしょう。大切なのは「怪我した猫を発見してもそのままにしない」ということではないでしょうか。
サポートできる範囲というものは個々に置かれた状況によってもさまざだと思います。ですが、できることがあることを知るだけでも、怪我した猫を発見した際に取れる行動がありますよね。万が一怪我した迷子猫を見つけた際は、本記事を参考に猫や自身にとって最善の行動をとるよう心がけましょう。
記 者
監 修