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更新日:2024年09月06日
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この記事は2391文字です。
  • 目次
    • なぜ猫は脱走しようとするのか?
    • 外の世界に興味がある
    • 環境の変化
    • 発情期
    • 偶然が重なって…
    • こんな猫さんは要注意
    • 猫の脱走を防ぐ具体的な方法
    • 行動範囲の制限
    • 窓やドアなどの対策
    • 万が一の対策
    • もしも脱走してしまったら…
    • まとめ

室内猫の脱走防止!安心安全な猫生活を送るための心構え

室内で愛猫と暮らす飼い主さんにとって、最も恐ろしい出来事の一つが猫の脱走ではないでしょうか。
屋外は猫にとって以下のような危険にさらされるリスクがあります。

  • 猫エイズ・猫白血病などの感染症
  • 交通事故や怪我
  • 予期せぬ繁殖

大切な家族である猫が外の危険にさらされることは、想像するだけでも心配になりますよね。しかし、猫の脱走エピソードは耳にする機会も多く、けっして他人事ではありません。
本記事では、室内猫の脱走を防ぐための効果的な方法と、万が一の事態に備えるための心構えについてご紹介します。是非最後までお読みいただき、安心安全な愛猫ライフのために参考にしてください。

なぜ猫は脱走しようとするのか?

猫
出典:写真AC:おみぃはんさん

なぜ猫は脱走しようとするのでしょうか?猫が脱走を試みる理由はさまざまですが、主な要因として以下があげられます。

外の世界に興味がある

猫は好奇心旺盛な生き物です。そのため、外の鳥や虫などの刺激に興味をひかれて外に出たがることがあります。窓の外にいる虫に興味をひかれ、少しだけ開いていた窓から虫を追いかけ外へ出てしまった…。なんてことも多くあるようです。

環境の変化

引っ越しによる環境の変化や、同居猫が増えたことによる生活の変化があった場合、不安やストレスで外に脱走してしまうこともあるそうです。

発情期

避妊・去勢をしていない猫は、年2~3回発情期があります。春から秋にかけての期間に発情が始まると落ち着かず、異性を求め外へ出たがる傾向があります。

偶然が重なって…

たまたま窓や玄関が少し開いていて飼い主が見ていない隙に何となくスルリと出てしまった。大きな音に驚いてパニックになったところ、偶然開いた玄関から飛び出してしまった。そんな偶然が重なって脱走してしまうこともあります。

こんな猫さんは要注意

全ての猫に脱走のリスクはありますが、特に以下のような猫は注意が必要です。

  • 外猫から室内飼育に移行したばかりの猫
  • 発情期の未去勢・未避妊の猫
  • 新しい環境に慣れていない猫

これらの猫は脱走傾向が高く、また状況的に迷子にもなりやすいため、より慎重に対策してくださいね。

猫の脱走を防ぐ具体的な方法

猫
出典:写真AC:Kazutripさん

猫の脱走を防ぐにはどのような対策を行えばよいのでしょうか?
何よりも重要なのは「絶対脱走させない!」という意識です。家族で暮らす場合は「うっかり」が発生しないよう声を掛け合いながら、しっかり対策していきましょう。こちらでは具体的な方法を紹介していきます。

行動範囲の制限

普段は外に出たがらない猫でも急な地震や雷にパニックになり予測不能な行動をとることがあります。そんな時に思わぬ脱走が起きないように、ベランダなどの脱走する危険が高い場所へは普段から立ち入りを制限することをおすすめします。

窓やドアなどの対策

猫が脱走する可能性が最も高いのは窓や玄関ドアです。網戸や窓は簡単に開けられないようストッパーで固定をすると良いでしょう。また、外から玄関ドアを開けた際に入れ違いで猫が外に出ないよう二重ドアやゲートを設置できると安心です。

万が一の対策

万が一脱走してしまった時のために、普段から名前を呼んだ時、反応するよう「呼び戻し訓練」を行っておくと良いでしょう。そうすることで、飼い主が外で呼びかけたときに戻ってくる可能性が高まります。
また、マイクロチップの装着や首輪と迷子札の着用を行っておくことも有効です。保護された際にそれらの情報から身元が分かれば、早く再会することが可能になります。脱走経験がある猫には、GPSが付いた首輪の装着を行うことも一つの手段としておすすめです。ぜひ検討してみてくださいね。

マイクロチップの装着について、詳しい情報は以下の記事も参考にしてみてください。

犬と猫のマイクロチップ|もしもに備え「取れない名札」を

もしも脱走してしまったら…

もしも猫が脱走してしまった場合、まずは冷静に行動することが重要です。気が付いた時点ですぐに探し始めましょう。脱走した直後であれば、猫はまだ自宅からそこまで離れていない可能性が高いからです。目の前で外へ出てしまった場合は、驚かせないようにやさしく声をかけ、おやつでおびき寄せることも有効な方法です。

猫が迷子になったときの探し方など、詳しい情報は以下の記事も参考にしてみてくださいね。

猫が迷子になった時の探し方|迷子になったらやることリスト9選

まとめ

室内猫の脱走防止は、飼い主さんの日々の心がけと適切な対策が重要です。行動範囲の制限、窓やドアの対策など、複数の方法を組み合わせることで、より効果的な脱走防止が可能になります。
また、万が一の事態に備えて、マイクロチップの装着や迷子札の着用など、事前の準備も忘れずに行いましょう。猫との幸せな生活を長く続けるためにも、脱走防止対策は必須です。
愛猫との安全で楽しい暮らしのために、本記事で紹介した方法を参考に脱走防止策を実践してみてくださいね。


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記 者

福山泉
福山泉トリマー7年・グループ病院広報10年の経験がある、動物好きのWebライター。動物に関わる誰かの役に立つよう、想いを込めた読みやすい記事の作成を心掛けています。趣味は愛猫を眺めること。忙しい動物病院の集患業務サポートを行うフリーランス広報としても活動中。

監 修

すやま獣医師
すやま獣医師麻布大学獣医学部獣医学科卒業、臨床歴10年以上の獣医師 動物臨床医学会 獣医総合臨床認定医 一次診療施設、二次診療施設のどちらも経験 動物病院の元院長 現在は動物の情報を正しく世の中に広げるためにwebライターとしても活動中